不妊治療の検査内容(妊活)

当サロンでは妊活・不妊治療で鍼灸を利用するお客様が大勢います。
病院でどのくらいまで検査し、治療経過を追っているか身体の状態などを初めの問診(カウンセリング)でしっかりと時間をかけておこないます。
また西洋学的な所見(見方)だけでなく鍼灸独自の東洋医学の見方もし、両方から体の状態を見させて頂きます。

今回は病院では不妊治療始める前に沢山の検査を行いますが、みなさんは何のために行っているかまだまだ理解されていない方も多いと思います。
そこで検査内容と、なにをお医者さんが見ているかを一覧にしてみました。

≪基礎体温≫
基礎体温からはいろいろなことが読み取れます。特に卵巣の働きを見るのに重要な手段です。
ホルモンの出方や排卵の有無、排卵後の黄体機能の状態がわかります。

≪子宮頸管粘液検査≫gatag-00000093
頸管粘液とは子宮頚部から分泌される粘液のことで月経周期によって量や粘性が変化します。排卵前に特殊な器具を使用し採取します。
不妊治療の中では主に排卵の時期を推測するのに使用します。

≪フーナーテスト(性交後試験)
3~4日禁欲して、排卵数日前~排卵日頃の検査当日か前夜に性交渉をもって来院していただき、子宮口入口や子宮頸管内の粘性液を採取して調べます。
頸管内の精子が、あまり動いていなかったり精子が見つからない場合は精子の通過を阻んでいます。頸管内液の免疫を見ています。

≪抗精子抗体(血液検査)≫
フーナーテストの結果(複数回)が不良の場合行います。女性側に精子を攻撃する抗体の有無を調べます。

≪子宮卵管造影検査≫
子宮の入り口からカテーテルを挿入し造影剤を注入し、レントゲンで撮ります。
子宮の形、大きさ、卵管の通貨制、狭窄の有無を調べたり、卵管周りの癒着を見ることが出来ます。

≪クラミジア検査≫
血液の抗体を調べる検査と子宮頚部を綿棒で拭いてその中にクラミジア菌がいるかを調べる検査です。
クラミジアは炎症を起こし卵管の周囲に癒着を起こしたり、卵管自体を閉鎖することがあります。

≪子宮鏡検査≫
膣から細いカメラを挿入し子宮の中を直接見ます。
卵管造影では見つからない、ポリープや子宮の状態を調べるために行います。

上記に示した検査は不妊治療を始める際に一番最初に行われ検査です。
下記の検査は周期毎に行われることが多いです。

≪超音波≫
経膣プロープという細い棒状の機械を膣内に挿入する経膣超音波断層装置で行います。子宮筋腫、子宮腺筋症、卵巣嚢腫などの診断ができます。また不妊治療の中では子宮内膜の厚さや、卵胞の発育程度を知ることが出来ます。

≪精液検査≫
射精された精液中の精子の状態を見る検査です
精液の量、1ml中の精子の数、精子の運動率、奇形率を調べます。

≪ホルモン検査≫
女性の周期にはいくつかホルモンが関係してきます。
主に頭部(下垂体)、卵巣、頚部(甲状腺)の細胞から放出されるホルモンが各臓器(下垂体、子宮、卵巣)に作用します。
表にしてみました。

名前 FSH(卵胞刺激ホルモン)
部位 下垂体(脳)
作用 卵巣での卵胞発育を促します。精子の形成。
検査時期 月経3~7日目(基礎値)

名前 LH(黄体形成ホルモン)
部位 下垂体(脳)
作用 卵巣での卵胞成熟と排卵を促し排卵後の黄体を刺激します。
検査時期 月経3~7日目(基礎値)

*LH/FSH比
通常は1以下(LH<FSH)ですが、1以上の場合は排卵障害の可能性があります。

名前 PRL(乳腺刺激ホルモン)
部位 下垂体(脳)
作用 乳腺の発達と乳汁分泌に関与します。高プロラクチン血症は排卵障害や流産の原因にもなります。
検査時期 性周期に変動なし

名前 TSH(甲状腺刺激ホルモン)
部位 甲状腺(のど)
作用 甲状腺を刺激し甲状腺ホルモンを分泌します。主に人体の代謝に関わるホルモンで機能異常は不妊症や、流産の原因になります。
検査時期 性周期に変動なし

名前 e2(卵胞ホルモン)
部位 卵子
作用 生殖器の発育、卵胞成熟の指標、子宮内膜の肥厚
検査時期 性周期により変動あり

名前 P4(黄体ホルモン)
部位 卵子(黄体)
作用 子宮に作用し着床に備える、妊娠維持
検査時期 性周期により変動あり

上記の検査を不妊治療開始前に検査し、原因がある場合はまず初めに治し、その後不妊治療を行っていきます。
またホルモン検査は治療を進めていき上で毎週期ごとに行う場合があります。

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